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結婚して大阪に

私は、結婚して大阪に暮らしてはいたけど マコが仕事で出張が続くときは 1年の半分くらいは、実家で暮らしてた。 マコも、よくツアーに出たから(笑) 3ヶ月実家にいて、マコが迎えに来て 大阪で3ヶ月暮らし また、実家に3ヶ月・・・ 子どもが小さいときは そんな生活が普通だった。 考えてみたら、 私はマコと結婚生活の半分くらいしか一緒にいないかも(笑) 子どもが幼稚園に通いだすと、 夏休みとか、そんな時しか実家には帰らなくなって 身動きが取りにくくなった頃に 父の病が発見された。 実家に帰りたい・・・ 父の残りの人生を一緒に過ごしたかった。 近くにいれば、やれることもたくさんある。 でも、マコは私を離さなかった。 実家には母や妹もいるんだから 任せたらいい。 私はマコに、離婚しよう。 と、言った。 それしか、実家に帰る方法が見つからなかったから。 あり得ない。 と、マコに言われた。 あの頃は、そのことで、よくケンカした(笑) 私の余りに単純な発想に マコが呆れてたのかもしれない。 でも、帰りたかった・・・ たまに、寝たきりになった父のお見舞いに行くと いつもキチンと髭を剃っていた父の髭が伸びたままになってる。 お父さん、髭が延びてるよ。 切ろうか? そうか?(笑) 大人になってから、父親に触れたのなんて いつなんだろう? 多分、結婚式のバージンロードで腕を組んで以来かな・・・ 父の顔を間近に見ながら 剃り残した髭を、小さなハサミで切ってあげるのが 私に出来る看病。 二人きりになれる貴重な時間。 その時は、剃り残しの髭のある父が悲しかったけど あれは・・・ 私が来るのを待っていて わざと、残していたって、ようやく気づいた・・・(泣) 日本人って、触れ合い方、不器用なんだよな・・・ 遠くにいて、父のこと何もしてあげられない・・・ って、毎日泣いてた私へ 父がそっと、プレゼントしてくれてたんだろう・・・ 父も私に触れたかったんだろうな・・・
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